チモシー食いねえ 1

飼主さんからよく聞く質問。

「せんせい、チモシー以外にオーツヘイやイタリアンライグラスなら、与えても大丈夫ですよね。アルファルファじゃないから」

最近は飼主さんも知識を備えています。
マメ科の牧草であるアルファルファは、イネ科のチモシー、オーツヘイ、イタリアンライグラスに比べて、タンパク質・カルシウム含有量が高すぎるし、嗜好性が高く、“味を覚えると戻れない”という難点があります。
そこで、飼主さんはこうも考えるのです。

「同じイネ科のオーツヘイとイタリアンライグラスは、チモシーとイコールということ! じゃあ、チモシーと同じように与えていい?」

こういう優しい、いや優しすぎる? 余計なお節介? 飼主さんに対して、ウサギは「やったぜ!!」とほくそ笑んでいる筈です。

ウサギがチモシーよりも、オーツヘイやイタリアンライグラスなどを好む理由は、味や香りの嗜好だけでなく、茎の太さや硬さ=食べやすさも大きく関係しています。
両者とも、茎が細くて柔らかく、噛み砕きやすくて咀嚼しやすいのです。
しかし、柔らかい牧草ばかりだと、不正咬合や胃腸の停滞リスクが高まることがあります。

ウサギは本来、過酷な自然環境で「限られた資源を効率よく食べる」よう進化してきた動物なので、「柔らかくて甘くて、楽に食べられるもの」を本能的に選びます。
でも、過酷な環境で生きていないペットウサギが、本能を満たし、甘やかされて生活すれば、いずれ“健康のツケ”が回ってくるのです。

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