換毛でエネルギー消費?

巷には、ウサギの換毛期は普段以上にエネルギー消費するから、それを補うために栄養価の高いアルファルファを与えるべき、とういう知識が通用しているようです。

えっ、そうなの?

日頃、なんちゃって獣医師を自称している私ですから、不勉強が祟って当たり前のことなのに知らなかったのか。。。
私の判断だと、換毛期にはウサギはグルーミングで被毛を飲み込む量が増えるはずですから、正常な胃腸運動を維持するため、普段以上に不消化繊維の摂取を心がけるべきなので、可能な限りチモシー中心の食餌にすることが大切だと思っていました。
換毛によるエネルギー消失云々など頭になく、逆に栄養価の高いアルファルファ給餌は、胃腸運動の負担が増すことを懸念します。

また、チモシーより6倍カルシウム含有量が高く、多くの野草や葉物野菜に含まれるシュウ酸カルシウムよりも生体利用率が50%高い炭酸カルシウムを含むアルファルファ。
それをを常食することで、ウサギが膀胱に結石を形成して、尿道閉塞により苦しい思いしながら、緊急で手術という経験がいくらかあるので、私的にはどうしても警戒してしまう牧草です。

知識が拙い私が思うに、換毛で失ったものを補充するなら、被毛の主栄養である必須アミノ酸やマグネシウムの補給を考えてあげるのが良いかと。
しかし一般のペットウサギは、ショーラビットに求められる栄養供給とは異なりますので、私はこれすらあまり神経質には考えませんが。

参考文献)
日本標準飼料成分表(2009年版) 中央畜産会
ウサギとフェレットの診断・治療ガイド インターズー

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