これも不正咬合
先日紹介した臼歯の不正咬合は、画像がわかり易かったようで飼主さんに評判がよかった。
しかし、全てがこのようにハッキリした伸びかたでなく、目視するのに苦労する場合もあります。
今日診たものは、下顎の一番奥臼歯の一部が尖り、喉元に向かって伸びている状況でした。
患者のあんずちゃんは、体重減少や流涎もないから、一応食べれているのでしょう。
しかし想像するに咀嚼は可能なんだけど、嚥下するたびに魚の骨が引っかかるような不快感を感じていたと思います。
慎重に観察すれば嚥下時に、喉を気にする動作が見られたかも。
普段切断に用いる道具は、喉を傷つけ大出血する危険性があるので、この場合に限っての変則法で問題部位を取り除きました。
あんずちゃんは負けん気が強く、喧嘩っ早い性格のネザー。
処置が終わったあとのこの表情。
感謝の欠片もないけど、これでスッキリした筈だから、それだけでオッサンは満足よ。