野生種と交配

前回、ポーリッシュラビットのジャビちゃんの話で、現在人気のネザーランドドワーフが、ポーリッシュと野生の小型ウサギを交配して作られたことに触れました。

「わざわざ野生のウサギを導入しなくても、ポーリッシュと他の小型品種を掛け合わせれば、従順な性格のウサギが簡単に作れるのでは?」と思うかもしれません。

実際に、ネザーランドドワーフの作出に関わった野生の小型ウサギは、主にヨーロッパアナウサギ(Oryctolagus cuniculus)で、その中でも特に小柄な個体が選ばれました。
これには、次のようなメリットが得られました。

・遺伝的多様性の向上
野生の遺伝子を導入することで、健康的で病気に強い個体が生まれやすくなる。

・小型でコンパクトな体型の維持
家畜ウサギは大型化しやすいため、小型の野生ウサギとの交配によって、理想的なサイズを保つことができる。

・丈夫な骨格と強い筋肉
野生ウサギは厳しい環境で生きているため、筋肉質で丈夫な体を持つ。
この特徴を取り入れることで、骨格がしっかりし、健康的な個体が生まれやすくなる。

・活発で元気な性格
ネザーランドドワーフは活発で遊び好きな性格が多いが、これは野生のウサギの影響と考えられる。
元気でよく動くことで、健康的な生活を送ることができる。

もし、既存の品種ウサギだけで改良を続けた場合、それによる遺伝的疾患(例:頭蓋の変形による歯の問題や、心臓の弱さなど)のリスクが高まります。
そのため、ブリーダーたちは慎重に野生ウサギの血を取り入れながら、健康的な小型品種を作り上げました。
その結果、ネザーランドドワーフは世界で最も小さいウサギの一種でありながら、比較的丈夫で元気な品種として確立されたのです。

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