基本的な勘違い

元気はあるのに食欲がない。

お腹を触っても「張っている」「硬い」「痛がる」といった所見はない。
飼主さんは休日の緊急診療にも足を運び、愛兎を診てもらい、適切な治療を受けた。
それでも、なかなか回復してこない。

翌日、当院を受診されたのですが、当然、私も「???」という状態。
「食餌や飼育内容は変えていませんか?」
「急な来客や、外の工事音などで怖がったりしていませんか?」
飼主さんに思い当たる節はないとのこと。
「少し費用はかかりますが、一通り検査してもいいですか?」
ざっと調べてみても、特に異常は見つからない。
「う〜ん。すでに前の病院で行われていると思いますが、もう一度うっ滞の治療をしてみましょうか」
そうなり、すべてを終えて、結構な治療費を「申し訳ないな」と思いながら請求。

そのとき、ふと
「そういえば、明け方は冷え込みますけど、暖房はつけていますよね?」
と聞いてみたところ——。
「はい。ウサギは“寒さに弱い”と勉強したので、暖かくしています」
もしや…と思い、
「えっ! 何℃設定にしていますか?」
と尋ねると、
「26〜27℃にしています」

……それやんっ!!

ウサギは基本的に寒さに強い動物で、28℃前後はデッドゾーン。
飼主さんの認識は、完全に真逆でした。

ウサギ飼育の“基本の基”ではありますが、ここを誤解していると、結果として大きな出費(治療費)につながってしまいます。
とはいえ、無事に元気を取り戻してくれれば——
それは不幸中の幸い、ですかね。

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