イビキについて

愛兎が歳を重ねてくると、気になってくるのが寝息、いわゆるイビキです。

今日も飼主さんから
「最近イビキをするようになったのですが、問題ないでしょうか?」
という質問を受けました。
おそらくその先にある
「呼吸が苦しいのでは?」
「睡眠時無呼吸症候群では?」
という不安を感じておられるのだと思います。

ウサギに「睡眠時無呼吸症候群」はあるの?
結論から言うと、ヒトでよく知られている「睡眠時無呼吸症候群」は、ウサギではほとんど見られません。
正直に言えば、私自身もこれまで診断したことはありません。
これには、ウサギならではの理由があります。

仰向けで寝ない
ヒトの睡眠時無呼吸症候群は、仰向けで寝たときに、舌や喉の奥が重力で落ち込み、空気の通り道がふさがれることで起こります。
一方ウサギは、お腹を下にした姿勢、横向きで寝ることがほとんどです。
仰向けでリラックスして眠ることは基本的にありません。
そのため、喉がふさがる状況自体が起こりにくいのです。
……とはいえ、
うちのイナバは昔、緊張感がなさすぎて、牧草トイレの中で「ほぼ仰向け」で寝ていたことがあります。
さすがに私が足ダンして起こしましたが(笑)

② 体の構造がそもそも違う
ヒトは「話す」ために進化した結果、空気の通り道(喉)が長く、不安定な構造になっています。
一方ウサギは喉の位置が高く、空気の通り道が短く、構造的にしっかりしているため、寝ている間に気道がつぶれにくい体をしています。

③ ウサギは口呼吸ができない
ウサギは基本的に鼻でしか呼吸できない動物です。
口を開けて呼吸している場合は、かなり重い状態です。
ヒトの無呼吸で問題になる口呼吸、顎が下がる、舌が喉の奥に落ち込むといった流れが、そもそもウサギでは起こりにくいのです。

じゃあ、なぜ高齢になるとイビキが出るの?

多くの場合、老化による変化です。
年を取ると、ヒトと同じようにウサギも鼻や喉の粘膜がたるみ、軟部組織の弾力が落ちるようになります。
その結果、空気が通るときに音が出やすくなります。
これは
「空気の通りが少し悪くなって音がしているだけ」
で、呼吸が止まっているわけではありません。

いわば、老化現象のひとつです。

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