1992年のYer Blues

先日、オズモールで久しぶりにジャズライブを堪能した。
さらにコミック『BLUE GIANT』を読んで、個人的な“ジャズ記憶”がふっと蘇った。

調べてみたら、9年前に本ブログにもその記述があった。
そう、1992年──24歳。国家試験も無事に終え、学生生活最後の1か月を満喫していたころ。
あの夜、ライブハウスの最前席で見たのは、Hannibal Marvin Petersonというトランペッターだった。

彼はほろ酔い気分……いや、酩酊とは言わないまでも、けっこう飲んでいたと思う。
9年前に調べたときは見つからなかったけれど、今回はAIで探してみたら、あのときの雰囲気に近い演奏を教えてくれた。

しかし、どれだけAIを駆使しても──
彼がボーカルとトランペットで唸らせてくれた「Yer Blues」だけは、どこにも見つからなかった。

たしか演奏前に、

「俺よ〜、今夜は気分いいから歌っちゃおうか。ぶっつけ本番の即興だから、ジョークだと思って聴いてくれよ〜」
と、笑いながら言っていたはずだ。

ちくしょう。
あれが、自分にとっての“珠玉のジャズ”だったなんて。
録音していなかったのが、悔やまれて悔やまれて仕方がない。

……これを聴いて、少しだけ慰めよう。

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