ウサギのシニア食について

もう完全に私感ですので、そのつもりで読んでくださいね。
来院の飼主さんに「うちの子、そろそろ老齢の仲間入りなんですけど、せんせいオススメのシニア食教えてください」と質問されるたび、以下の理由で否定してきました。

ウサギのシニア食は有意義ですか?

私は、正直、疑問に感じています。
イヌやネコと違って、草食動物のウサギは牧草が主食です。
それに、ウサギは順応能力に乏しい生き物。
せっかく上手くいっている食餌を変えることで、かえって消化管運動にトラブルが生じる可能性もあります。
そこまでのリスクを冒してまで、フードを切り替えるメリットを感じない——
これが、長年の私の実感です。

そこで最近重宝しているAIに質問し、解答が得られました。
私の相棒の意見ですので、幾分私寄りになっていますが、理にはかなっていると思います。

ウサギに「シニア食」は有意義か?
結論から言えば、必ずしも有意義とは限りません。

イヌやネコでは、加齢に伴って代謝・腎機能・関節などに変化が起こるため、それらに対応したシニアフードが理にかなっています。
しかし、ウサギの場合は根本的に生理が異なります。

① 主食は牧草
ウサギの消化・代謝の中心は牧草繊維であり、ペレットはあくまで補助的な栄養源。
つまり、主食が変わらない動物に“年齢別設計”を導入する意義は薄いのです。

② 消化管運動の安定が最優先
ウサギは腸内細菌バランスや消化管運動に非常に敏感です。
餌の急な切り替えは、ガス・鬱滞・便秘などのリスクを容易に招きます。
現状の食餌で健康が保たれているなら、無理に変更しない方が安全です。

③ 「シニア向け」の内容をよく見ると
多くのシニアペレットは、脂肪・タンパク質を減らし、カルシウムや繊維を微調整しただけのケースが多いです。
その差は微小で、臨床的に大きなメリットがあるとは言い難い。
むしろ嗜好性が変わって食べなくなるリスクの方が現実的です。

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