保守とリベラル

いきなり堅いテーマですが、先日漫画家・小林よしのり氏のコラムを読んで、妙に腑に落ちました。

現在日本では「保守」が乱立する一方、「リベラル」の退潮に歯止めがかからない。
だが、「そもそも保守とリベラルの差って何だ?」

そもそも日本で「保守」を流行らせたのは、西部邁である。
西部は、保守とは例えて言えば、古い家を取り壊して、更地に全く新しい家を建てるのではなく、それまでの家を補修したり修復したりして、住み続けるようなものだと説明した。
つまり漸進的に改革していくというものなのだ。
保守とは、単に昔に回帰すればいいというような懐古趣味ではない。
ましてや、昔のやり方を一切変えてはならぬという「原理主義」とは全然違うのである。
保守とは「バランス感覚」である。
サーカスで、長い棒を手にしてバランスを取りながら綱渡りをする軽業師、あれが保守の立場である。

では、「リベラル」とは何か?
リベラルとは「キリスト教」だと思っている。
要するに一神教の「GOD」の価値観で、世界の中に普遍的な「真理」があると信じているのだ。
全ての人間には、生まれながらにしてGODから与えられた「人権」があると信じるのがリベラルなのだ。

小林氏はかつて「モーレツ社員」「24時間働けますか?」の時代を生きてきた人間。
その経験から「人間に生まれながらの人権なんてあるか!」とリベラルを否定し、保守の立場を取ります。

そして御年72歳。脳溢血から奇跡の復活を遂げた直後にもかかわらず、再び競争激しい強者だけが生き残る創作活動に戻った。
しかし、病気によって生活を一変させたり、頑なに習慣を変えるのではなく、バランスを計りながら生きようとしている。
そこにも彼の保守的な思想が表れているのだと思います。

私自身、油断すると「原理主義」に傾きそうになる。
だからこそ、心に留めておきたいと思い、ここに書き残しました。

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