高齢化

飼主さんの飼育知識や技術の向上により、ウサギの平均寿命は着実に伸びてきました。
近年では、15歳を迎える患者さんの来院も決して珍しくありません。

しかし、診る側の立場からすると内心は常に緊張しています。
まず必要なのは、飼主さんに「高齢ウサギの診察にはそれ相応のリスクが伴う」ということを理解していただくことです。
残念ながら、多くの方は自覚のないまま高齢の愛兎を連れて来院されます。

さらに、各種検査が必要な場合は、その危険性を事前に説明します。
興奮や病気によって呼吸が乱れている場合には、酸素室で落ち着かせてから診察に入ることもあります。
イヌやネコと異なり、ウサギは「息が上がっている」状態を外見から判断しづらいため、これもまた飼主さんに説明が必要な点です。

当院で行う採血や臼歯の処置は、一定時間の保定を伴い、ウサギに少なからずストレスを与えます。
そのため、以前は9歳を超えると、よほど必要に迫られない限りは避けたい処置でした。
ところが今では、10歳を超えてもチャレンジする機会が増え、経験が積み重なった結果、次第に“日常業務”となりつつあります。

だからこそ、慣れや油断が思わぬ失敗を招きかねません。
今後さらに注意を払い、一層慎重に取り組んでいく必要があると感じています。

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