瞳を見よ
瞳を見れば、自律神経の活動がわかります。
ヒトやウサギの目には、光の通り道となる「瞳孔」があります。
瞳孔は周囲の明るさに応じて変化し、暗い場所では大きく(散瞳)、明るい場所では小さく(縮瞳)なります。
その大きさを調節しているのは虹彩の筋肉に分布する自律神経――つまり交感神経と副交感神経の働きのバランスです。
例えば、瞳に強い光を当てると、無意識に縮瞳が起こります。
これを「対光反射」といいます。
もし、あなたの愛兎が亡くなったとき、獣医師はその瞳にペンライトを当てるでしょう。
対光反射の消失は、死を判定する基準のひとつだからです。
なぜ、いきなり瞳の話をしているかというと……。
ついさきほど、脳腫瘍の疑いで正常な瞳孔反射を失った患者さんを診たからです。
さらに、瞳は感情にも反応します。
精神的に興奮したとき――たとえば好きな相手を目にしたとき――交感神経が高まり、散瞳が起こります。
あなたの愛兎は、あなたを見たとき、どんな瞳をしているでしょうか。
ちなみに「興奮」や「緊張」でも、瞳孔は散大します。
来院時、私を見る患者さんの瞳は、全て散大している筈ですね。

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