うーん、難しいですね…

先日、Hさんから依頼のあった「高齢ウサギの飼主さん向け勉強会」について、構想を練り始めたところで、早くも行き詰まりを感じています。

というのも、ウサ飼い初心者に向けた従来の勉強会であれば、対象は健常なウサギと暮らし始めたばかりの飼主さんですから、一律的な講義が成り立ちます。

しかし高齢ウサギの場合、抱えている持病、食餌や飼育環境、老化の進行具合など、ひとつとして同じケースはありません。
そうなると、どうしても「個々の相談を受けて、その場で適切なアドバイスをする」ことが中心になります。

もちろん、基本的な介護方法や考え方はあります。
ただそれも、個別の状況に即して説明することで、飼主さん自身が実感を持って理解できるのです。

「まずは総論から知識を身につけて、それをいざという時に応用していく」——
一見、理想的に思えますが、高齢ウサギの飼育や介護においては、そう単純ではありません。

実際には、知識だけを蓄えても、いざという時に上手く活かすのは難しく、不安だけが先行することも多いのです。
むしろ、目の前の現実に追い込まれて、必死になって対処する方が、案外うまくいくことが多い気がします。
その場その場で、必要なことをやればいい。
起きてもいないことに怯えるより、起きたことに確実に向き合う方が、よほど現実的ではないでしょうか。

…というわけで。
やっぱり、勉強会で「総論」を語るよりも、診察の場で、その子の状況に合わせてリアルタイムで説明する方が、本当に飼主さんのためになるのでは?——そんなふうに思っています。

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