悪液質
画像は、ある癌患者さんです。


この筋肉や脂肪が著しく減少し、痩せこけて骨張った体型になる状態を「悪液質」と言います。
これは、ただの「痩せる」とは違い、体の筋肉や脂肪が異常な速度で減っていくことが特徴です。
以下のような過程で進行します。
● なぜそうなるのか?(過程)
1, 癌が出す物質が原因
癌細胞は、「炎症を引き起こす物質」や「代謝を狂わせる物質」を体中に出します。
これが、体のバランスを壊し始めます。
2, 食欲が落ちる
脳の満腹中枢が狂ったり、吐き気・味覚異常が出たりして、自然と食べられなくなる。
3, でも、食べても痩せていく
食事を摂っても、体は筋肉や脂肪をエネルギーとして勝手に使ってしまうようになり、栄養がうまく吸収されない。
4, どんどん筋肉が落ちる
特に筋肉が優先的に落ちていきます。
すると体力がなくなり、動けなくなる。
5, 骨が浮き出て見えるように
筋肉や脂肪が減った結果、肋骨や肩甲骨、骨盤などがゴツゴツと目立ってくる。
これが「骨ばった体型」に見える原因です。
● 悪液質の厄介なところ
・栄養を与えても戻らない
・筋肉の減少は回復しにくい
・がんの進行とは別に、命に関わることもある
簡単にいえば、体の中の「燃費」や「調整機能」が壊れて、どんどん痩せていく状態です。
がんの末期ではよく見られ、とてもつらい過程になりますが、その中で少しでも生活の質を維持していくことが大切です。
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