ウサギの手術
当院では、ほぼ毎日のようにウサギの手術を行っています。
ただ、ウサギはイヌやネコに比べ、麻酔のリスクが高い動物だと言われています。
確かに、イヌ・ネコと同様の薬剤や方法で麻酔をかけることは可能です。
しかし当院では、ウサギ診療を始めた初期から試行と経験を重ね、独自の麻酔法(他院のやり方は存じ上げませんが)を確立しました。
詳細はあえてここでは控えますが、ウサギ特有の「消化管運動の停滞」を避けるため、できるだけ素早く麻酔に入り、かつ手術後すぐに覚醒できる方法を選択しています。
また、ウサギは痛みに対する耐性が低い動物でもあるため、覚醒後に痛みを感じにくくするような工夫も取り入れています。
加えて、ウサギはその体型に比して肺が小さいため、麻酔中の呼吸管理もイヌ・ネコとは異なり、特別な注意が必要になります。
この点は日々の手術において、常に気を配っている部分です。
経験を重ねた今では、さまざまな場面にも対応できるようになり、私にとってはウサギの麻酔・手術はすっかり日常業務となりました。
逆に、イヌ・ネコの手術はもう何年も行っていないため、今では怖くて手が出せません。
そういう意味では、世間一般の獣医師から見れば、私はかなり「変わり者」に映るかもしれません。
そもそも、毎日ウサギしか診ないという時点で、すでに普通ではないのでしょう。
(16 投票, 平均: 1.00 / 1)