細菌感染

ウサギのくしゃみ、鼻炎、目やに──まさに今の季節、これら細菌感染の症状が増加する傾向にあります。

高温多湿の環境は、細菌が最も繁殖しやすい条件です。
加えて、エアコンによる冷房や除湿の影響で、室内が乾燥気味になると、ウサギの鼻粘膜や角膜が荒れ、バリア機能が低下して感染しやすくなります。
とはいえ、エアコンは必須。
この時期は換毛期とも重なり、抜け毛が増えることで鼻や目に入りやすくなり、物理的な刺激+細菌の汚染も起こりやすくなります。
さらに、暑さに弱いウサギは、軽度なストレスでも免疫力が低下しやすく、体内の常在菌によっても症状が引き起こされやすくなるのです。

他院を受診後、改善が見られないとして当院に来られる患者さんも多くいらっしゃいます。
よくお話を伺うと、「治療から数日で明確な効果が見えない」と判断され、早々に転院されるケースも少なくありません。
しかし、こうした症状の改善にはある程度の日数が必要です。

また、これらの病気の原因は必ずしも感染だけとは限らず、以下のように多岐にわたります。

・不正咬合(歯根の伸び)

・歯根膿瘍・上顎の膿瘍

・鼻涙管の閉塞

・逆さまつ毛(睫毛乱生)

・異物の混入

・アレルギー反応

・外傷や擦過傷 など

そのため、原因を正確に突き止めて、適切な治療を行うには、ある程度の通院と時間が必要になります。

治療を進める中で、食餌内容や飼育環境を根本から見直す必要が生じることもあります。
また、根気よく治療を続けたとしても、残念ながら慢性化するケースもあります。
それでも、「治らないから終わり」ではありません。
愛兎が少しでも快適に暮らせるよう工夫を重ねることは、治療の一環でもあります。

最も大切なのは、飼主さんと獣医師が密に連携し、治療経過を共有しながら、信頼関係を土台にして進めていくことです。

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