ウサギに絶飲絶食
「ウサギの腸閉塞は再発率が高い」——
これ、経験的にも間違ってないと思っています。
一度治癒して、適正な飼育を丁寧に説明して、飼主さんも細心の注意を払ってくれている。
それでも、再発する時はしてしまう。
おそらく、最初の腸閉塞で腸粘膜や腸の動きに何らかの障害が残ってしまうのでしょう。
瘢痕化や運動機能の低下といった、小さな「見えないハンデ」を抱えてしまうのだと思います。
今回も、8ヶ月ぶりに腸閉塞を再発したネザーランドドワーフが来院。
鼻腔からカテーテルを通して胃まで到達し、1.5kgの小さな体から、なんと160ccもの胃液を吸引できました。
60kgのヒトなら、6L採取したことになります。

胃がパンパンになって、いつ破れてもおかしくない危機的な状況でした。
でも、そこを乗り越えたからといって、すぐに水や食べ物を与えるわけにはいきません。
大元の閉塞は解除されていませんから。
問題は、ウサギに「まだ解除されてないから、飲み食いはやめておこう」という意識がないこと。
とくに喉の渇きから(閉塞で水分が吸収されていないので)水をガブ飲みされたら、せっかく苦労して抜いた胃液が元の木阿弥です。
画像の子は、朝9時の診察一番乗りで治療し、一旦帰宅、午後3時まで絶飲絶食。
3時になったら牧草と水だけ設置して、夕方再び来院してもらい、閉塞が解除されているか確かめました。
続きます。
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