MEG ザ・モンスターズ2
2023年公開、アメリカと中国の合作による海洋モンスター映画。
本作は、2018年に公開された第1作の続編です。
今から約半世紀前、スティーヴン・スピルバーグが『ジョーズ』で示したのは、限られた制作費でも“リアルな恐怖”があれば傑作が生まれるという事実でした。
その作品で描かれたのは、メガロドンの半分ほどの大きさのホホジロザメ。
にもかかわらず、『ジョーズ』は海洋モンスター映画の金字塔として今なお語り継がれています。
一方、本作『MEG 2』には、巨大モンスター「メガロドン」と、深海という絶好の舞台設定がありながらも、それらを活かしきれていません。
その要因として、非現実的な中国系アクション要素が強引に挿入され、恐怖演出との相性が悪く、観客の没入感を阻害しているように感じられました。
第1作は、メガロドンの迫力あるビジュアルに支えられ、一定の評価を得ることができました。
しかし今作では、新たなモンスターの登場によってスケールアップを図るも、恐怖の質としてはむしろ後退した印象。
暗闇で、大画面&大音量という環境で鑑賞しても、心底ゾッとする場面はほとんどありませんでした。
世間的な評価も厳しく、ゴールデンラズベリー賞にて「最低作品賞」「最低監督賞」「最低主演男優賞」に堂々ノミネートされたことが、その評価を物語っています。
…と、ここまで散々に酷評してきましたが、不思議なことに鑑賞中はイライラしたり退屈したりすることはありませんでした。
むしろ「ここがもう少し良ければ」「惜しいなぁ…」と、改善の余地を感じさせる作品だったとも言えます。
アイデアや素材は悪くないだけに、もっとホラーやスリラーとしての“緊張感”を丁寧に構築していれば、まったく違う評価になっていたかもしれません。
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