連休中にウサギが病気になったら
迷わず、連休中も診療している動物病院を受診してください。
ウサギの病気が急激に悪化しやすいのは、以下のような生理的・行動的な特徴が関係しています。
1.捕食される側の動物だから
ウサギは本来、野生では捕食される立場の動物です。
そのため、体調が悪くてもそれを隠そうとする本能があります。
弱っている様子を見せると敵に狙われやすくなるため、「平気なふり」をしてしまうのです。
その結果、飼主が異変に気づくころには、病状がすでに進行していることが多くなります。
2.胃腸の働きが非常に重要(うっ滞・閉塞のリスク)
ウサギの消化管はとても繊細です。
ちょっとした不調でも、すぐに腸の動きが鈍くなったり止まったりします(胃腸うっ滞)。
胃腸が止まるとガスがたまり、さらに食欲が落ち、悪循環に陥ると命に関わる事態になることも。
「昨日は元気だったのに、今朝から急に…」というケースも珍しくありません。
3.体が小さく、代謝が早い
ウサギは小型動物であるため、体内の変化が非常に速く進みます。
熱・脱水・出血・栄養不良などが生じると、数時間〜半日で急激に悪化し、命に関わる可能性があります。
4.症状が外から見えにくい
イヌ・ネコと違い、ウサギは鳴かず、じっとしているため、苦しんでいても気づかれにくいです。
「我慢強い動物」と言われることもありますが、個人的にはそうではなく、「苦しんでいるのに、飼主にはそう見えない」というのが実情だと感じています。
5.特殊な食性
ウサギは草食動物で、常に繊維質を摂取して腸を動かす必要があります。
いったん胃腸の動きが止まると、その停止時間が長いほど、再び動かすのが難しくなります。
少しでも異変を感じたら、すぐに受診を。
たとえ元気そうに見えても、
「いつもより食べる量が少ない」
「糞が少ない・小さい」
といった変化があれば、すぐに診察を受けることをおすすめします。
もし、連休中に他の動物病院で診てもらった場合は、連休明け以降も必要に応じて継続通院してくださっても構いません。
また、当院を再受診される際には、その間の診療内容や経過をなるべく詳しくお伝えいただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
(8 投票, 平均: 1.00 / 1)