黒歴史
日本のプライマリーバランスは長期的に赤字が続いており、「未来世代に負担を残さないため、国民一人当たり膨大な借金を背負うことになる」というレトリックに、長らく騙され続けていた。
小泉純一郎政権のもとで策定された「骨太の方針 2001」で、初めて「プライマリーバランスの黒字化」が目標として明記されてから、もう約四半世紀が経とうとしている。
この業界に入りたての頃、専門知識だけでなく経済にも詳しいと自称する先輩が、「これからの日本はヤバいぞ」と自慢げに吹聴していた。
誰もそれを疑わず、皆が信じ切っていた。
そして、暗い想像しかできない未来に目をつぶり、ただ「今」を享受することに身を任せていた。
しかし実際には、インフレ率が危険な水準にならない限り、国債を躊躇なく発行し、経済を活性化させることが可能で、むしろ重要だった。
逆に、政府の純負債を減らすことは、民間の資産を減らすことと表裏一体であるという事実も、今になってようやく知った。
これは、何かに巧妙に仕組まれたものだったのか?
それとも、自分が嫌なことに蓋をして、見ようとしなかっただけなのか?
どちらにせよ、振り返れば自分にとっての黒歴史だ。
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