ミニレッキスの発生
最後に、ミニレッキスについて述べたいと思います。
ミニレッキスの基礎となったレッキス(Standard Rex)は、1919年にフランスで誕生しました。
農場で飼育されていたウサギの中に、突然変異によって毛の構造が変化した個体が現れました。
通常のウサギは、長い上毛(ガードヘア)と短い下毛(アンダーコート)を持ちますが、この個体は上毛が短く、密度の高いベルベットのような毛質になっていました。
この特異な毛並みが評価され、選択交配を経て品種として固定化されました。
レッキス種は、被毛の美しさから毛皮用や展示用のウサギとして人気を博し、やがて世界中に広まりました。
レッキスは中型種(3〜4.5kg)でしたが、より小型で扱いやすいサイズの品種を作りたいという考えから、アメリカで「ミニレッキス」の作出が始まりました。
1984年、アメリカのブリーダーが、小型のレッキスを作り出すためにネザーランドドワーフとレッキスを交配。
その結果、小柄な体型のミニレッキス(1.5〜2kg)が誕生しました。
そのベルベットのような毛質とコンパクトなサイズ感が魅力で、現在では世界中で人気のあるウサギの品種の一つとなっています。
また、日々診てきた私感ですが、ミニレッキスには肥満が多いように思われます。
理由のひとつとして、小型品種のウサギはエネルギー消費量が多いのが一般的ですが、ミニレッキスは他の小型ウサギ(例えばネザーランドドワーフ)と比べて代謝がやや低めとされています。
そのため、カロリー過多になると太りやすくなると考えられます。

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