一緒のキャリーに入れることで
メイ&小麦

それぞれ別々のキャリーに入れて来院していた時期、帰宅後は毎回喧嘩ばかりしていた。
「お前のせいで嫌な思いをしたんだ!」と、お互いに勝手な思い込みで八つ当たりしていたのかもしれない。
ところが、一緒のキャリーで来院するようになってからは、帰宅後も仲良く過ごすようになった。
診察という恐怖体験を共有し、ひとつの空間でお互いの不安や心細さを感じ取ったことで、連帯感が生まれたのではないだろうか?
まるで、極限状況に置かれた被害者同士が連帯感を持つ「人質シンドローム」のような心理が働いたようにも思える。
「元々仲が悪いなら、一緒のキャリーに入れたら即喧嘩するのでは?」と思いきや、こんな効果があるとは驚きだ。
この心理状態がもう一歩進んで、被害者が加害者に共感や好意を抱く「ストックホルム症候群」まで発展してくれれば……私とも仲良くなれるかもしれない(笑)。
ストックホルム症候群とは?
誘拐や監禁、銀行強盗などの極限状態において、被害者が加害者に対して共感や親近感を抱く現象を指す。
これは、恐怖心と生存本能が絡み合い、加害者との関係を良好に保とうとする心理的メカニズムとされている。
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