◯介

大学時代の悪友◯介は、仙台で動物病院を開業している獣医師だ。

今日、久しぶりにお互いの安否確認も兼ねてメールを交わした。
50を過ぎた獣医師同士でも、会話のノリは学生時代のまま。
幼稚極まりないアホなやり取りの応酬だ。
それでも、時の流れは残酷なもので、仲間の中には亡くなった者や病院通いをしている者もいる。
最近では、飲んでいる薬の数でマウントを取り合ったり、直近の診断について報告し合ったりすることもあるらしい。

そんななか、◯介がふと「直治だけは何年経っても変わらんな。忘れていた学生時代を思い出すわ」と言ってくれた。
最高の褒め言葉だ。

話の流れで、ちょっと真面目な話をしたときも、「全く同感だよ。直治の言うことは芯をついているし、的を射ている」と言ってくれた。
世代ギャップの渦に飲み込まれかけていた自分にとって、その一言は救いだった。
自信を取り戻したよ。
これからも決して日和らず、頑固に生きていく。

近々、◯介が名古屋に来るらしい。
またアホ話に花を咲かせようじゃないか。

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