臼歯不正咬合の動画
当院で臼歯不正咬合の処置を受けた飼主さんには、もれなく強制的に観てもらう動画がある。
この病気は再発率が非常に高い。
ただ、その頻度は患者によってさまざま。
毎月処置が必要な子もいれば、半年以上再発しない子もいる。
飼主さんが愛兎の口の中を直接覗くことは技術的に難しいため、食欲の低下、歯ぎしり、よだれなどの症状を見て「歯が伸びてきたかも?」と確信を持てぬまま来院するケースが多い。
当院には、過去に観察熱心な飼主さんが提供してくれた、不正咬合時の咀嚼動作を撮影した動画がある。
処置後にはその動画を見せながら、「毎日咀嚼の様子を確認し、このような口の動きをし始めたら早めに連れてきてください」とお願いしている。
私としては、飼主さんがいち早く異変に気づいて来院してくれれば、愛兎が食べられなくなる前に、苦しい思いをする前に、よだれで顎を汚し、嫌な臭いを発する前に、適切な処置を施せると考えている。
しかし、その動画をしっかり記憶に留め、次回の来院を適切なタイミングで決断できる飼主さんは、期待以上に少ない。
「食べなくなった」「歯ぎしりがひどい」「よだれでベチャベチャ」とは報告してくれるものの、肝心の「咀嚼の様子は?」と尋ねると、ほとんどの方が「?……」となってしまう。
非常に残念なことだ。
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