口訳 古事記

古事記は、現存する日本最古の書物にして歴史書で、上中下巻の3巻構成。
神々による天地の始まりから日本誕生、初代神武天皇から第33代推古天皇までの出来事が記載されている。
日本人であるからには、一度はざっと目を通すべき書だと思っていたが、当然紀伝体で記載された原書は無理。
歴代天皇の流れを追っていく物語故、必然的に人物名が次々列挙されるのを読むのも、記憶力に乏しい自分には難儀。
かと言っていい歳こいて安直に「マンガで読む古事記」には手を出したくない。
そんなレベルの自分にピッタリな1冊。
本書はラストが第16代仁徳天皇なので、上中プラス下巻の最初までを網羅している。
「まんが日本昔ばなし」で記憶する、「天岩屋戸」「ヤマタノオロチ退治」「因幡の白兎」は、上巻の日本神話にあたるが、本書は神々が方言丸出し話し現代言葉で会話して、ただでさえ人間味溢れるところに、やりたい放題やいい加減さも加わって、人間以上のダメ神様ぶり。
帯の台詞は決して大袈裟ではない。
特に寿命という概念ができたニニギの話は、大笑いしながら読んでしまった。
そして実在した天皇の系譜になると、後継問題も加わって更に人間臭い話になっていく。
分かるとこんなに面白い物語。
自国最古の歴史書物なんだから、教育の場でもっと利用されるべきだと思うけど。
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