THE BATMAN-ザ・バットマン-
33作目
2022年アメリカ製作、DC作品「バットマン」のリブート。
競合相手のマーベルと区別化するDCのシリアス路線を更に突き詰めた作品。
主人公のブルース・ウェイン / バットマンは暗く、トラウマ・悩みを抱えて、正義に対して潔癖に拘る精神疾患一歩手前のような人格。
その繊細で脆く危うい精神性は、ニルヴァーナの「Something In The Way」がサントラとして効果的に印象付けしている。
宿敵ペンギン役を演じるのがコリン・ファレルなのは、全く彼の面影無いほどにメイクされているから驚いた。
1987年「アンタッチャブル」でカポネを演じた40代のデ・ニーロと酷似してるから、ひょっとしてお手本にした?
ラストにちょっとだけ出てくるバリー・コーガン演じる謎の囚人は、もちろんあのキャラと断定していいのか?
上映時間3時間、中弛み無く楽しめたが、私的にはクリストファー・ノーランのダークナイトを超えることはなかった。
しかしこの子供を拒絶した大人限定路線は好き。