簡素な飼育環境
羞明(目をショボショボしている)症状がある老齢ウサギの飼主さんから相談を受けた。
症状から目が傷ついているのだが、どうしてそれが起きたか飼育環境を点検してみると。
ケージ内を二段構造にしてあったり、狭い上に設置物が多く、幾分入り組んだ構造になっているようだった。
人間も歳とると、いたる所で身体ぶつけて痛い思いをする。
動きが鈍く、反射神経も弱まるから当然だ。
ウサギも老齢になれば同様、視力低下だけの原因に留まらないと思う。
老化が進めば骨も脆くなる。
そのうち骨折までしてしまうかも。
本件は、目の治療と同時に飼育環境の見直しも必要だ。
適度な広さを保った簡素な空間に作り直す。
老齢ウサギは、その新たな環境に順応するのにストレスを感じるだろうが、それでも骨折等のアクシデントが予防できるならやらなければならない。
一番適切なのは?
最初から愛兎の将来を見据えた簡素な飼育環境で飼うことだと思う。