日曜の朝に思ったこと

日曜の朝、ちょっとした野暮用で外に出て、用事を済ませた帰り道、シロノワールが名物の地元有名喫茶店に寄った。

ここは店内の1/3強を喫煙席にしていて、愛煙家、特にジイさん連中の憩いの場になっている店。
自分は煙草の用意せず来店したが、待つより空いてる席を求めてジイさん連中のお仲間に。
他人の煙も気にせず、コーヒー飲みながら雑誌読んでいたら、ジイさんと店員さんの語気を荒げた会話が耳に入った。
どうもこの店、東京都が成立して4月から施行される受動喫煙防止条例に合わせて、同月から全面禁煙にするらしい、たぶん全国展開しているチェーン店一斉禁煙するのでしょう。
その件を店員が伝えたところ、愛煙ジイさんたちに憤りスイッチが入ってしまったようだ。

「分煙すりゃあいいやないか」

「わしらに何処行けっていうんか?」

「ずっと家に居れってか?」

聞いてて自分も、喫茶店で過ごすしかない老後を想像して憂鬱な気分になったが、ちょっと待てジイさん。

全面禁煙するのは、この店のような全国規模の大型店に限ってさ。
地元のこぢんまりした個人経営の喫茶店なら規制対象外なんだよ。
たぶん、そんな店にはジイさんと同年代の愛想のいいママがいるから、身体の節々が痛い話や家族に邪魔者扱いされる話ばかりじゃなくて、 久方ぶりに気持ちが華やぐ会話ができるかもよ。
そもそもコーヒーにトーストなんて、何処で食べたって大差ないんだから、そういう店にお金落とした方が、我が町の古き良き喫茶店を守ることになっていいんじゃない?

・・・というようなことが次々頭に浮かんだが、人生の先輩に私のような半端者が口利く野暮な事はせず、老いの狭量故、終わりそうにないバトルを横目に店を出た。

自分こそ、次からそういう店に煙草持参で行こ。

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