ウサギの血糖値
血液検査でウサギの血糖値を測ると、高血糖値を示すことが多いです。
健康診断で元気なウサギの検査でも観察されることから、糖尿病という病態ではなさそうです。
実はこれ、ストレス性高血糖といわれる一時的な高血糖なんです。
被食者であるウサギは臆病ですから、まず恐怖が大きなストレスになります。
通院の車中、待合室での音、診察台でのうるさいオッさん(私)の声、様々なことに怖がっているのかもしれません。
また、家での慢性的なストレスも考えられます。
狭小環境、運動不足、暑さ、寒さ、寒暖差、餌の不適合から、芳香剤、消臭スプレー、ケージ内清掃クリーナーなどの薬剤。
時には飼主さんの過剰な干渉もストレスになっているかも。
血液検査で高血糖値が示されたことで、これだけのストレスが考えられ、飼主さんと何が原因なのか推測し、改善して、解決していくことになります。
もちろん正常血糖値であれば、そのウサギはノーストレス。