共謀罪の何が問題か
著者は第一線で活躍する刑事法研究者の高山佳奈子。
小冊子タイプの書籍で、わずか70ページのなかに、本法案成立にあたって説明された必要性のウソ、国会運営の異常さとその理由の推察、本立法がテロ防止や治安の向上には役立たず、人権侵害を助長する可能性があることを、非常にわかりやすく講義調で教えてくれる。
毎章ごと「まとめ」もあり、法律用語に疎い自分にも優しい一冊。
何故にこんなメチャクチャな法案の立法を目指したのか、本書には推察ながらも説得力ある3説が述べられていて、その一つに私的には納得した。
TVや新聞は情報操作されているから鵜呑みにできん。
もはや信頼できるのは、専門知識を持った個人が、責任持って発した意見を記した書だけかも。
読んでおくべき一冊です。