The Smashing Machine

「霊長類最強女子」といえば吉田沙保里。
「女子プロレス最強の男」といえば神取忍(実際は女性だが、男並みに強い)──。

そして90年代、アメリカのUFC 14・15のヘビー級トーナメントを制し、「霊長類ヒト科最強の男」とまで称されたのが、マーク・ケアーだ。
本作は、そのマーク・ケアーの波乱に満ちた半生を描いた伝記映画で、アメリカでは今年10月3日公開予定。

主演のマーク・ケアーを演じるのは、本人とそっくりな肉体を持つドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)。
このキャスティングだけでもかなり興味深いが、格闘技ファンにはたまらないサプライズがある。
なんと、パンクラス出身でケアーのライバル的存在だったバス・ルッテンや、ボクシング・ヘビー級史上初の4団体統一王者オレクサンドル・ウシク、そして北京五輪男子柔道100kg超級金メダリストで現在MMAファイターの石井慧までもが出演しているという。
豪華すぎる。

なお、実は2002年に同名のドキュメンタリー作品が既に公開されており、今回の映画はその内容をもとにしたドラマ仕立ての再現版と見られる。

見た目こそ圧倒的なパワーを誇るケアーだが、実際は「戦うこと」そのものに強い恐怖や葛藤を抱えていた。
その心の隙間を埋めるために、やがて過剰な鎮痛剤やドラッグに依存するようになり、肉体と精神を蝕まれていく。
本作では、その栄光と転落のリアルな姿が描かれているだろう。

最強の称号を得ながら、メンタルはごく普通の男と変わらなかったマーク・ケアーの悲劇。
1968年生まれ、まさに私と同世代の彼の人生回顧録──これは、ぜひとも観たい一本。

頼む、日本でも公開してくれ。

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