JUST ANOTHER
2020年公開のドキュメンタリー作品。
1982年に名古屋で結成され、以来38年(本作公開時)にわたり名古屋を拠点に活動を続けるパンクロックバンド、The 原爆オナニーズに密着。
いまなおパンクロックを鳴らし続ける彼らの姿を追いながら、バンドの足跡と、なぜそこまでパンクロックにこだわり続けるのかを、メンバー自身の言葉を通して描き出していく。
80年代当時、高校生だった自分はまさに直撃世代。
地元にとんでもなく下品な名前の、怖そうなバンドが現れた——そんな認識だった。
しかし本作を観ると、メンバーは皆いたって常識人。
パンクミュージックの誕生に心を撃ち抜かれ、オタク気質全開で音楽と向き合い、ひたすらバンド活動に打ち込んできたことがわかる。
技術や才能ではプロには敵わない。
だからこそ社会的な立場は手放さず、プロのミュージシャンにはならない。
それでも全力でパンクを演奏し、追求し続けてきた38年。
作品後半でも描かれるように、好きな道であっても、突き詰めればそこには大きな苦しみがある。
そして気がつけば還暦。意図せず(?)築き上げた、生粋の“プロフェッショナル”の姿。
やり続けた人間だけが放つ光。積み重ねてきた歴史の重み。
それらが胸を打つ、尊い感動作だ。
現在、YouTubeで無料鑑賞可能。
地元の同世代には特に一見の価値あり。
「名古屋パンクの元祖が俺だもん」——
カッコええわ。
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