福井県知事辞職で思った

コンプライアンスが非常に厳しくなった昨今。
正直なところ、「世の中、生き辛くなったな」と感じることがあります。

相手の言葉の刺激には敏感なのに、ダブルミーニングや逆説、ちょっとした比喩、文脈の空気——
いわゆる“言外のニュアンス”を受け取る余白が減った気がしています。
すぐ反応してしまう人が増えただけで、誰が悪いという話ではありません。
ただ、読み取り文化そのものが変わってきているのは確かです。

とはいえ、せめて自分の仕事場くらいは、お互いに率直に話せる、風通しの良い空間にしておきたい。
私はそう思っています。
「コンプラフリー」といっても、もちろん“好き放題言って良い”という意味ではありません。
自分の発した言葉の責任は自分で負う、その覚悟を持って話しましょう、という意味です。

仕事柄、ときに説明の仕方一つで誤解を生んだり、最悪訴訟に発展する可能性もあります。
だからこそ、私は普段から言葉に「攻撃力」だけでなく「防御力」も持たせるよう心掛けています。

そんな自分としては、今回の福井県知事辞職の件は非常に興味深かった。
「軽口」「ふざけただけ」と本人が言っている発言が、どうして“即アウト”になったのか?
しかも内容は非公開のまま。
6000人の職員への聴取まで行われている。
判断材料がまったく見えないのに、結果だけが世に出ている。
この構図がなんとも落ち着かず、「自分ならどう判断されるのか?」と、妙に気になってしまいました。

ちなみに私なら、言葉遣いで周囲の信頼を失ったかどうかは、姉・スタッフ・子供・友人——
このあたりが“まだ見捨てないかどうか”が指標。
そこが残っていれば、自分の線は越えていないだろうという考えです。

さて今朝。
馴染みの飼主さんに、愛兎の圧迫排尿を実際に手を添えて指導しました。
「しっかり教えるつもりですが、手が触れるのでちょっと緊張しますね〜」
と私が言うと、
「せんせい、私も(笑)」と返してくれるような、信頼関係あってこその軽い掛け合い。

もし、こんな日常のやり取りまで疑われる世界になるなら…
私のほうが先に音を上げるかもしれません。
ねえ、Hさん。

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