本当に羨ましいんだけど

就職先の配属が超ド田舎に決まってしまい、長女が凹んでいる。

親としては、余計な誘惑がないから研究に没頭できるし、毎晩静寂の中で焚火をしながら星空を眺められるなんて、「天国」じゃないかと思う。
だから「羨ましいわ」と言ったら、「うわっ! 嫌味? からかってる?」と誤解されてしまった。

本当にそう思ったんだけどな……。

高校時代、進路に悩んでいた彼女に「今の時代、パパならどんな進路を選ぶ?」と聞かれたことがある。
迷わず「農業! 食糧関係」と答えた。

当時も今も、若者世代の流行や憧れとは対極にある分野だけど、生きる上で絶対に欠かせない仕事。
そして、近い将来、問題が表面化して食糧争奪戦になるだろうから、その分野で何かしらの形で問題解決に関われたら、誇らしくないか?

……なんて、父親らしい綺麗事を並べつつ、実は本音ではこう思っていた。

「食糧生産に関わっていたら、いざというときに有利だろう」

賢い長女は、そんな裏の意図も見抜いていた。

そして——

ほら、見てみい! 今の時代。
予想通りじゃないか。

だからこそ、農学部に進んで、その分野に秀でた企業の研究部門に就職した娘が、親としては誇らしいし、ただただ羨ましい。

ド田舎、万歳じゃん。
自然と接しながら研究に没頭して、余った時間は思考にふければいい。

知ってるか?
人類史上、最も長く続いた文明は縄文文明で、13000年も続いたらしい。

島国で、豊かな食生活を送り、必要以上に所有せず、投資もしなかったからこそ「戦争」がなかったんだとか。
これは、とあるチャンネルの受け売りだけど(笑)、この話を聞いて、これからの人間の生き方を想像しながら、自分の仕事にどう活かせるかを考えるだけでワクワクするじゃない。

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