コルビジェジャケット ゲット!!
ついに手に入れた。
ここまでの長い──いや、たった2日間の物語。
土曜の夜。
診療後にジムの忘年会へ。
飲んで食って大騒ぎして、ほろ酔いで帰路についていたとき、区役所前の交差点で足元に長財布を発見。
手に取った瞬間、ずっしり。
迷わず北警察署へ届けた。
署員と一緒に中身を確認すると、◯万1千円、クレジットカード、免許証……ぎっしり。
拾得物件預かり書を作成する際、権利はすべて放棄。
自分への連絡も辞退して静かに帰宅した。
そして今日。
コルビジェジャケットを求め、相方とFURUVALへ。
久屋大通公園いっぱいの古着店の数にも関わらず、目当てはなかなか見つからない。
「まあ、そう都合よくはいかんわな」と諦めかけたその時──
大阪から出店していたショップのブースで、お宝を発見!
「試着していい?」
「もちろん!」と気さくな店主。
「コルビジェ目当てですか? マニアですね〜」
「ええ、数年前に密かなブームだったころから、ずっと探してたんですよ」
「実は昨日、大阪から荷物を運ぶとき、コルビジェを一着だけ“これだ”と思って選んで持ってきたんです」
袖を通した瞬間、
「おおっ! ジャストフィット!」
「マジですね。お客さんのために名古屋へ持ってきた一着です。1960年ものですよ」



──そりゃ、買うでしょ。
そのために軍資金をこっそりポケットに忍ばせてきたんだから。
「お客さんに着てほしいから、10%引きします」
値下げなどなくても買うつもりだったが、値段を聞いてビックリ。
前夜、警察に届けた◯万1千円と同額。
これはもう、縁。
前夜の善行がそのまま帰ってきたような気がして、即決で購入した。
帰宅後、ジャケットの隅々を眺めると、いたるところに味わい深いリペア痕。
縫製好きの相方が思わず唸るほどの“修理の歴史”。
60年以上の時をくぐってきた一着。
大切に繋いで、着続けていこうと思う。

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