キラー・カーン自伝

今まで専門誌では引退後の「居酒屋カンちゃん」が紹介されることはあっても、現役時代の多くは語らなかった “蒙古の怪人” キラー・カーンこと小沢正志選手の自伝。

昭和プロレスの生き証人の発言は一通り当たって、マニアとしての知識を蓄積してきたので、多少の話なら既知のことがあるのだが、本書には初見の話が多く驚きもあった。
小沢選手がゴッチ教室の一員で、藤原組長とのセメントマッチの経験があること。
プロレスラーとして成功するために最も必要なものは「人間性」。
なんと落語家の故・談志師匠との絡みもある。
そして彼が最も嫌って敵意を持った選手とは・・・

一時代を築いた選手、やはり興味深い話の宝庫だった。
アメリカのWWFで、彼を一気にヒールのスターにした対アンドレ戦は、今でも動画で鑑賞可。
私は新日のこれが好き、このやられっぷり、彼の人間性が為せる業なのだ。

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