アスファルトシティ
2023年アメリカ製作のスリラー・ドラマ作品。
ニューヨーク市消防局の救急隊員が経験する心理的トラウマの影響を描いた作品である。
原作は『ブラック・フライズ』(2008年、シャノン・バーク著)。
タイトルの「ブラック・フライズ」はブユ(吸血性の小虫)を指し、本作でもショッキングなシーンとして印象的に描かれている。
当初、ショーン・ペンが演じた役は、メル・ギブソンが出演予定だったとされる。
人命救助や医療に従事する仕事が常に過酷なストレスに晒され、ときに天使と悪魔の狭間で精神を蝕まれ、究極の選択を迫られる様子が陰鬱に描かれていく。
また、主人公が最後まで脱ぐことのなかったスカジャンは、本作のテーマを象徴するアイテムとして印象的である。
ラストではかすかな救いが示され、観終えた後に安堵感が残る作品だった。
命を預かる職業に就く人には、特に響く内容かもしれない。
蛇足だが、マイク・タイソンがアクションなしの通常の役で出演している点にも驚かされた。
どちらにしても、休日の夜に独りで観たのは少し後悔。
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