5年前に手術したのに、巣作り行動【3】
で、個人的にはもう一つの可能性を考えています。
それはズバリ——「暇だから」
安全で刺激の少ない環境のなかで、時間とエネルギーを持て余した結果、巣作りが“暇つぶし”や“安心行動”として現れたのではないかと思うのです。
ウサギは本来、巣穴を掘る・草を集める・探索するなど、小さなミッションに満ちた暮らしをしています。
ところが人工環境では、その“やることリスト”が激減。
結果、「巣作り=数少ないやることの一つ」になるわけです。
特に避妊後、発情エネルギーの出口がなくなった個体では、巣作りが“暇つぶし+自己安定化行動”として機能している可能性があります。
毛をむしる、牧草を集める、口にくわえて運ぶ――
これらの動作自体に、心を落ち着ける効果があります。
人で言えば「掃除をして気持ちが整う」「編み物で無心になる」に近い感覚。
つまり、“巣作り”という行為そのものがストレス緩和ルーティンなのです。
「安全で快適すぎる環境は、ウサギにとって“やることのない退屈”を生み、その結果として巣作りを再開させることがある」
――これは行動生理学的にも、理屈の通った見立て。
…なのですが。
これが「己の落ち度の言い訳」だとしたら、
こんなことを言う獣医師です。
怖いです。
――あっ! 最近の自虐ネタ!
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