4度の起死回生
…と言っても、以前ここに書いた鹿島沙希選手の話ではない。
今回は、あるウサギの治療についてだ。
基本的に、患者を区別したり差別したりして治療することは御法度だ。
けれど、身内やスタッフ、友人が飼っているウサギが病気になって来院すれば、どうしても思い入れのギアがもう一段入ってしまう。
それは人情というものだろう。
そんな、熱意を傾けざるを得ない患者を、この半月以上ずっと診ている。
神経を注ぎ続けているから、時間はあっという間に過ぎていく。
ここ数日、その患者の容態が次々と致死的な変化を見せるから、飼主と一緒に覚悟を決めた。
ところが、そのたびに――まるで奇跡のように――起死回生の復活を遂げる。
それが、なんと4回連続ほぼ連日。
もちろん、自分も持てる力をすべて注ぎ込んで治療に挑んでいる。
それでも、なんだか運命に導かれ、何かを学ばされているような感覚さえある。
奇跡のようなことが4度も続けば、各々が神がかっていて、途中下車など考えられない。
周囲は心配したり、あるいは呆れたりするかもしれない。
それでも、自分なりの答えを見つけるためにも、やり切るつもりだ。
もちろん、本来の仕事を犠牲にはしない。
なにより――頑張っているモンタのために。
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