話を最後まで聞けっていうのっ!

先日、人生につまずいたときに姉から忠告された。
「あなたは、他人の話を最後まで聞かないのが欠点よね」

確かに一理ある。
それ以来、公私にわたって意識して気をつけるようにしている。
特に診察中は、スタッフや姉にそれとなくジャッジしてもらいながら、まずは“3割バッター”を目標に奮闘中だ。

3割といったら「10回の会話のうち3回はちゃんと聞けた」という計算だから、かなり甘めかもしれない。
でも、私にしたらそれでも大きな前進。
最近来院された馴染みの飼主さんなら、きっと「なんだか先生、一味違うぞ」と勘づいたはずだ。

この「人の話を聞かない病」、どうやら男性特有の症状らしい。
先日NHKで、イチローと永ちゃんもその問題を抱えていたし、AIでその背景を調べたら、説得力ある説明もあった。
とはいえ「仕方ないじゃない」で済ませたくない。
だからこそ、まずは3割を目指して自分の心理をコントロールしようとしている。

ただし、ブログを読んでいる方ならわかると思うが、ウサギ診療の場ではこれは必ずしもプラスにはならない。
飼主さんの話を延々聞いていたら、診察台の上でウサギをストレスに晒す時間が長くなるからだ。
でも、ゆっくり話せる場面なら、やはり3割バッターを目指す。

今朝、天寿を全うした愛兎の報告に、飼主のYさんが来院された。
他の来院者もいなかったし、患者はすでに亡くなった後なので、ゆっくり話せるはずだった。

ところがYさんが涙を浮かべながら言う。
「先生、覚えてます? 私、初診のとき先生に怒られたんですよ。ウサギのことわかってなくて…」

そんなこと言われたら、こっちまで泣けてしまう。
だから結局、遮って喋るしかなくなる。

結局、私が本当に習得すべきなのは――
「女性の涙への対処法」なのかもしれない。

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