言葉がわかる?
飼主さんが「明日は動物病院へ連れて行こう」と話すと、それを聞いたウサギが緊張し出す——そんな場面に出くわすことがあります。
もちろん、ウサギが人間の言葉を意味として理解しているわけではありません。
それでも、こうした反応にはいくつかの理由が考えられます。
・音やイントネーションを記憶している
ウサギは言葉の意味こそ理解しませんが、特定のフレーズの響きや言い回し、飼主の口調を繰り返し聞くうちに、「何かが起こる合図」として記憶している可能性があります。
・言葉のあとに起きる出来事を学習している
「明日は病院へ行くよ」と声をかけられた後に、キャリーに入れられて連れて行かれる——。
その一連の流れを何度も経験していると、言葉→嫌な出来事という因果関係を条件反射的に覚えてしまうことがあります。
・飼主の表情や声のトーンの変化を察知している
病院の話をするとき、飼主の声色や顔つきに心配や緊張がにじむことがあります。
ウサギはそうした人の感情の変化に敏感に反応する動物です。
それを“空気”として感じ取り、構えてしまうのかもしれません。
・病院の記憶が強いストレスになっている
ウサギにとって病院は、拘束や処置、知らない匂いや音に満ちたストレスフルな場所。
過去の経験が強烈だった場合、わずかな「予兆」でも、過去の記憶と結びついて身構えてしまうことがあります。
このようにウサギは、言葉そのものではなく、その後に起こる出来事や環境の変化、飼主の感情といった複合的な要素を察知して反応していると考えられます。
ウサギの記憶力や学習能力、そして繊細な感受性の表れとも言えるでしょう。
たとえば画像の“てんちゃん”(4歳・メス)というウサギは、飼主さんが「病院行くよ」と言うと、なぜか牧草をむしゃむしゃ食べ始めるそうです。

もともと警戒心の強い性格の子だったこともあり、もしかすると「元気にしていれば病院に行かずに済む」と思っているのかもしれません。
そんな行動もまた、ウサギなりに導き出したサバイバル術なのかもしれませんね。
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