肥満は加速する

当院では、すべての患者さんの毎回診察時、必ず体重測定を行っています。
そのうえで、「まだ大丈夫」「そろそろ危ないかも」「あー、アウト!」など、状況に応じて判断をお伝えしています。

それほどまでに、肥満傾向には非常に敏感に対応しています。

ヒトであれば、体重が増えれば多くの方が、何らかの危機感を覚えるものです。
実際に痩せられるかどうかは別として、一応は「ダイエットしなきゃ」と思うでしょう。
その意識があるだけでも、過食に一定のブレーキがかかり、健康維持への行動につながります。

ところが、ウサギにはその「自制心」も「健康意識」も一切ありません。
彼らはただ、目の前にあるものを、満足するまで食べようとします。
そもそも「食べすぎたら健康に悪いかも」などという概念自体がないのです。

そして、食べすぎれば体は重くなり、当然動くのが億劫になります。疲れるからです。
それでもヒトなら、「運動しなきゃ」と努力するかもしれません。
少しでも体を戻そうとする意識が働くのです。

しかしウサギは、動かなくなったらそのまま「食っちゃ寝」のループに突入します。
健康のために体を動かすという考えがそもそも存在しないため、動かなくなる → 太る → さらに動かなくなる、という悪循環が始まります。

つまり──
ウサギの肥満は、自覚も抵抗もないまま、どんどん加速していくのです。

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