空気が読めない子

先日、こちらの気持ちを汲んでくれる「賢い子」について話しましたが、反対に「空気が読めない子」も、わずかですが存在します。

野生→家畜→愛玩動物という歴史を辿りながら、ウサギは人間になつくようになりました。
そのため、空気が読めない子は淘汰されるはずですが、まるで野生に先祖返りしたかのような気質を持つ子が、稀に来院することがあります。

初診で健診に訪れた患者さんの場合、私はまずその子の性格を把握するため、また飼主さんへのレクチャーを目的に、初対面のその子を使ってコントロールの実演を行います。
しかし、稀に「これは相当手強いな」と思わせる子がいます。
そういった子は、「お前に従うくらいなら死んだほうがマシだ」と言わんばかりに暴れまわります。

このような気質のウサギは、「一旦落ち着かせて」という制御がほぼ不可能です。
心臓発作を起こして倒れそうになるくらい激しく暴れるため、段階を踏んで徐々にコントロールすることも困難です。
結果として、その子が病気になった場合でも、満足な検査や治療を受けることができないことになります。
特に、その子が肥満や老齢になると、診療時の危険性はさらに高まります。

こういった状況は、飼主さんが主従関係を築けなかったという問題ではありません。
そもそもコントロールが難しい個体が、残念ながらわずかに存在するのです。

ウサギを迎え入れる際、まだ幼い個体の性格を見極めるのは難しいものです。
ある程度成長を待つことで、健康で人に馴染みやすい性格の個体を選ぶことができるでしょう。

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