攻撃的なウサギへの対処法 2

予告通り、噛み癖のあるオスウサギに対して去勢手術を実施しました。

<術前の様子>
診察台上では比較的落ち着いており、私(男性)に対しても、女性スタッフに対しても攻撃的な様子は見られませんでした。

飼主さんからの詳細な問診によると、咬まれるのはお母様お一人とのことでした。
念のため失礼を承知で確認しましたが、お母様が特別「弱々しい」あるいは「反応が鈍い」といった、標的にされやすい要素は見当たらないとのことでした。

ウサギは、お母様の足首や履いているスリッパに強く執着し、マウンティングや咬む行動を見せるとのことです。
行動はウサギのテリトリー内に限らず、お母様のテリトリーであるキッチンでも確認されました。
噛み癖が現れたのは、性成熟に差しかかった時期からだそうです。

以上の来院時の様子および問診内容から、噛み癖の主な原因は「性ホルモンの影響」によるものと推察しました。

<術後の対応について>
去勢手術後、ホルモンの影響が減退するまでにはおよそ1ヶ月程度を要します。
その間に再び咬まれてしまった場合でも、ウサギに“成功体験”を与えないために、飼主さんは可能な限り反応を見せないよう注意する必要があります。

この子は特別神経質でも臆病でもないように見受けられるため、一定程度の「破裂音」を使った教育も恐怖心を増長することはないと考えられます。
飼主さんへの説明時には、いわゆる「ポジティブ・トレーニング(陽性強化)」は難しそうな印象を受けました。

術後は経過報告をいただきながら、所々調整を加えつつ対応していきたいと考えています。

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