変われそうだから
週末診療、当院から50kmほど離れた隣県から、愛兎とやって来てくれた飼主さんご夫婦。
2人が訴える愛兎の症状は多飲多尿。
ご夫婦と話した印象、採血時の奥様の派手な怯え方、そしてそれに対するウサギの落ち着きのない神経質な様子。
実は、検査結果を待たずして、ほぼ診断を決めていたし、間違いありませんでした。
多飲多尿の原因は「ストレス」です。
ご夫婦は、ウサギを溺愛、そしてよくあるパターンの「抱っこできない」飼主。
抱っこできない=愛兎との接触が無いということで、先の「野生動物」と変わらない関係です。
そのような関係性に置かれたウサギの心境は?
リーダー不在の恐ろしい世界。
自分の身は自分で守らないといけない。
実は己は非力だとわかっているのに、虚勢張らないといけない。
何か起きるたび驚いて、イラついて、神経質な性格になる。
そして、そのストレスが飼主との関係を悪循環に陥らせる負のループ。
それでも患者さんは「ヒトを見る目」があるウサギでした。
元来の頭の良さが功を奏して、直ぐに私のコントロールを受け入れて従ってくれました。
そしてご夫婦も、変なプライドや羞恥心に押し潰されない、リテラシーと自尊心の持ち主でした。
だから、私が「多飲多尿の原因は飼主さんです」と一刀両断しても、それに続く愛兎がコントロールされる様子を見て、素直に問題を理解してくれました。
このウサギと飼主の組み合わせなら、十分に改善可能と踏んだ私。
正誤は、今年中にわかるでしょう。
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