告白 2
何故か勢いに乗って続けます。
そうして約30年かけて身につけてきたウサギ診療の技術は、ある意味、オリジナリティの塊でもあります。
誰かに師事したわけでも、教科書があったわけでもない。
すべてが試行錯誤の産物です。
他院から転院してくる患者さんについては、私は前院での治療内容を、できるかぎり詳細に伺うようにしています。
イヌやネコと違い、ウサギにはまだ標準化された治療法が少なく、細かい部分でアプローチが異なることが多いと感じています。
そして実は、私がいちばんファイティングスピリットを掻き立てられるのも、そうした転院案件なのです。
「ずっと治療してきたけど、よくならない」とされてきたウサギたちに、果たして自分の知識と技術が通用するのか。
ある意味、定期的に訪れる“自己査定”のような機会でもあります(しょっちゅう来ますが)。
もちろん、すべてが上手くいくわけではありません。
当院での治療に不信感を抱き、再び他院へ移られた方もいらっしゃるかもしれません。
それでも、自分で「上手くいった!」と確信できたときの喜びは、何にも代え難い快感です。
誰かに褒めてもらいたくて、スタッフにドヤ顔で総括するのですが、そういうときの彼女たちは大したものです。
のぼせ上がって、油断して、失敗するであろう私の性格を熟知していますので、全く付き合わず冷たくスルーしてくれるのです。
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