乖離
本音としてはあまり書きたくないのですが──
こういう場面、実はすごく多いんです。
診察室で初回の治療を終えたあと、私は必ず
「このあと数日の様子をしっかり見て、改善しなければ再診してくださいね」
と説明します。
ところが飼主さんの中には、
「わ〜良かった!治療してもらったから安心だわ〜」
と満面の笑みでそのまま退室しようとする方が少なくありません。
でも、日々ウサギ診療にあたっている私自身は、正直まったく安心していません。
私の見立てが完璧なんてことはないし、治療が“必ず正解”だと決めつけることもできません。
だからこそ「様子を見て、悪くなるようならすぐ再診を」と毎回伝えているのです。
それなのに
「先生に診てもらったから、もう大丈夫」
と“その場で完結”してしまう飼主さんがいることに、私はいつも危うさを感じます。
私の用心深さと、飼主さんの楽観や知識の差。
その乖離が一番怖いのです。
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