ロップイヤーの発生
ネザーランドドワーフの発生について述べましたので、続いてロップイヤーについても紹介します。
ロップイヤーの歴史は、18世紀のイギリスにさかのぼります。
イングリッシュ・ロップ(体重4~5.5kg)が、世界で最初に確立されたロップイヤー品種とされています。
当時、ヨーロッパではウサギの品種改良が進められており、特にペットや展示目的での交配が盛んでした。
耳が垂れたウサギが遺伝的な突然変異として現れ、その珍しさと愛らしさが評価され、選択交配によって品種として固定されました。
特に耳の長さが重視され、垂れ下がる大きな耳を持つ個体が選ばれるようになりました。
こうして誕生したイングリッシュ・ロップは、後のロップイヤー品種の基礎となりました。
その後、19世紀のフランスでは、イングリッシュ・ロップとヨーロッパアナウサギの大型種を交配し、フレンチ・ロップ(5〜6kg)が作出されました。
フレンチ・ロップは、ペットとしてだけでなく、食用としても繁殖されました。
さらに1950年代になると、「イングリッシュ・ロップの垂れ耳の可愛らしさを持ちつつ、コンパクトな体型のウサギを作りたい」という考えのもと、ネザーランドドワーフとフレンチ・ロップを交配し、ホーランド・ロップ(1〜2kg)が誕生しました。
最後に、ロップイヤーの耳垂れは、以下のような解剖学的な変化によって引き起こされます。
・耳の軟骨の弱体化 → 耳を支える力が低下し、垂れやすくなる。
・耳を立てる筋肉の退化 → 耳を持ち上げる力が弱まる。
・頭蓋骨の丸みを帯びた形状 → 耳の付け根の位置が低くなり、耳が自然に倒れやすくなる。
これらの結果、軟骨の欠損や空胞(小さな空洞)が形成されることもあります。
軟骨に異常がある場合、耳の形が変わったり、炎症が起こりやすくなったりするため、健康管理が重要になります。

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