ペンダントヘッドに
これ、手術で摘出したウサギの膀胱結石です。

ここまで大きくなる間、ウサギ本人は相当長い間、不快感や痛みを感じていたと思います。
たぶん、定期健診に通ってくれたら、もっと早い段階で発見でき、場合によっては手術することなく排出できたかもしれません。
メスウサギであれば尿道が広いので、驚くべきことに1cmくらいまでの結石なら、自力排出する場合もあります。
しかしオスウサギだと陰茎部の尿道が狭いので、小さな結石でも通すことは困難です。
そして尿道に結石が詰まると、その時点から排尿不可になり、短時間で深刻な状況に陥ります。
また、詰まった状況では、手術の難易度も相当高まります。
ですから、当院では膀胱内の結石を見つけ次第、オスウサギであれば緊急に手術をすることを勧めています。
飼主さんは、愛兎の血尿、排尿姿勢がおかしい、痛がっている様子を観察して、注射や薬で治るものだと予想して来院されて、いきなり手術を勧められるので驚くかもしれません。
しかし、レントゲン写真を見た途端、これは大事だと理解される方が殆どです。

無事に手術が終わり、とりあえず抜糸まで漕ぎつけても、以降は再発を防ぐために、徹底した食餌療法が必要になります。
もう二度と、愛兎にあんな痛い思いをさせないと誓いを立て、その戒めとして飼主さんには、摘出した結石をペンダントヘッドにして首から下げてくださいと、半ば冗談でお渡ししています。
いや、結構本気で言っています。
それくらい辛い病気ですから、もう二度と起きてほしくないのです。
再び結石ができてしまって再手術にでもなったら、そりゃ大変で、一度メスを入れたところをまた切るわけですから、最初の手術より更に難易度が上がります。
そういう意味で、私もやりたくありません。
ですから、飼主さんには相当注意して、以後の飼育をお願いしています。
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