グルテンフリー・ペレット

岐阜大学の犬総先生が、ヒトのグルテンフリー食に対する見解を語られた動画が公開されました。

この内容は、「血圧」や「コレステロール」の基準値に対する考え方と同様に、欧米の基準をそのまま日本人に当てはめることへの警鐘として受け取ることができます。

ヒトのグルテンフリーブームと時を同じくして、ウサギ用のグルテンフリー・ペレットも約10年ほど前から市場に登場しました。

当時、販売元からは「グルテンによる粘稠性を減らし、消化管内の内容物の流通性を高めること」を目的に開発されたと聞いています。
今回、改めてその意義や現在の認識について見直してみました。

・ウサギにグルテンは必要か?
結論から言えば、ウサギにとってグルテンは必須ではありません。
ウサギは本来、草食性動物であり、主食は繊維質の豊富なチモシーや牧草、葉野菜です。
自然界では穀物を摂取することはほとんどありません。

・グルテンフリーのメリット
消化器への負担軽減
ウサギの消化器は繊維の分解に特化しており、グルテンのような穀物タンパク質は消化しづらい場合があります。
特に盲腸内の微生物バランスが崩れるリスクがあるため、それを避けるという観点からグルテンフリーは有効とされています。

原因不明の体調不良に対する対応策
グルテンに明確なアレルギーがあるウサギは稀ですが、原因不明の下痢や皮膚トラブルがある場合、食事内容の見直しとしてグルテンフリーを試す価値はあります。

自然な食性に近づける
穀物を除くことで、よりウサギ本来の食性に近いフード設計が可能になります。

⚠ 注意点
グルテンフリー=無穀物ではない
グルテンが含まれていなくても、トウモロコシや米など他の穀物が含まれているフードもあります。

「グルテンフリー」=高品質とは限らない
フードの選定では、グルテンの有無だけでなく、繊維量・カルシウム・脂質バランスなどの成分全体を確認することが大切です。

・実際の運用にあたって
ウサギの便がゆるい、あるいは体調に波があるといった相談を受けることがあります。
そういった場合に、グルテンフリーフードを試すことは選択肢の一つです。
ただし、いきなり「グルテンフリー一択」にするのではなく、まずは以下を基本として見直すことをおすすめします:

適切な量のペレット(体重の1.5%程度)

無制限の牧草

おやつを与えない生活スタイル

この基本を一定期間実践し、それでも改善が見られない場合に、グルテンフリーを含む食事調整を検討すると良いでしょう。

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