キレていい案件

50代も後半。
そろそろキャリアの終盤戦に差しかかったところで、
「今さら?」と思われるかもしれないが——

姉が診察に加わるようになった今年から、スタッフも巻き込んで、私自身の“飼主対応の改善”に取り組んでいる。

飼主さんの話を最後まで根気よく聞き、結論を急がないことを心がけている。

そして、周囲で見ているスタッフが評価。
いまのところ三割バッターからスラッガーを目指している……つもり。

しかし。

「一歩間違うと慢性疾患になりかねない感染症だから、指示どおりしっかり薬を飲んでね」と丁寧に説明したにもかかわらず——

数日後、
「せんせい〜、もう治ったと思って、薬やめちゃったの〜」
と悪気なく来院。

確認してみたら、全然治ってない。

……こういうのは、スタッフ公認で「キレていい案件」として、目をつぶってもらっている。

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